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ロングライド好きなら一度は出たい!!
熱い5日間の大イベント

パリ中心部から25km離れた郊外の町サン=カンタン・アン・イブリーヌに、58ヵ国・約6000人のサイクリストが、それぞれ愛用の自転車を持って集結。4年に一度開催されるロングライドのサイクリングイベント「パリ・ブレスト・パリ」(以下、PBP)が、2015年8月16日から5日間かけて行われた。

PBPは、1891年に、自転車を世に広めるためにフランスの雑誌社によって開催された世界で最も歴史のある自転車イベント。最大の特徴は、順位を競う競技ではなく、自力で完走を目指すロングライドであること。世界各国で行われている長距離サイクリング「ブルベ」の最高峰イベントであり、ブルベを楽しむサイクリストにとって憧れのレースでもある。ただし、出場するためには、大きな関門がある。PBP開催の年に200 km、300km、400km、600kmのブルベをすべて制限時間内に完走しなければならず、それを達成した人(シューペル・ランドヌール)にのみ、エントリーが許されるのだ。

また、PBP完走の称号を得るには、パリ・ブレスト間、約600kmの往復、計1230kmを90時間以内にゴールしなければならない。パンクをはじめとした自転車トラブルや、ハンガーノック、睡魔との戦いなど、道半ばに降りかかるさまざまな困難に自力で対応するのが、PBPの難しさであり、面白さでもある。

途中に設けられたチェックポイント地点以外では、参加者以外のメンバーから助けを借りることはできないため、栄養補給食、飲料、防寒具、修理アイテムなど、何が必要で何が不要かをあらかじめ想定して装備する“準備”こそが大切になる。

チェックポイントには食堂や仮眠スペースがあり、近くのホテルに滞在してもOK。90時間内で睡眠をいつ何時間とるのか、緻密なタイムスケジューリングと、それを実行する走力が完走のカギを握るのだ。

速度が同じサイクリストを見つけて一緒に走らせてもらったり、チームで走行中の仲間に入れてもらったり、さまざまな国籍の参加者とコミュニケーションをとりながら進むのもPBPならではの醍醐味。走り方のヒントを得ることもたくさんあるので、積極的に交流していきたい。

日本から約200人が参加した2015年のPBP。2019年の次回大会にはぜひ出場したい!という人は、まずは国内ブルベの完走を200kmから一つひとつ目指していこう。自分の力で走り切る、という得難い達成感の世界に魅了されていくはずだ。

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