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概要

OSJ-vol51

2020年東京オリンピックメダルの行方は!?野口啓代Akiyo Noguchi1989年生まれ、29歳。TEAM au。IFSCボルダリングW杯では、2008年に日本人女性初の優勝を飾る。W杯通算優勝回数は21回目。ボルダリングとリードの2種目で世界五指に入る実力を持つトップクライマー。2017年W杯年間3位。〈主な戦績〉・I F S Cボルダリングワールドカップ2 0 18重慶/泰安/八王子1位、マイリンゲン/モスクワ/ベイル3位・IFSCクライミング・アジア選手権テヘラン2 0 1 71位(ボルダリング)、2位(リード)野中生萌Miho Nonaka1997年生まれ、21歳。TEAM au。16歳でIFSCボルダリングW杯に初参戦すると、19歳で世界ランク2位に輝く。男子選手顔負けのダイナミックなクライミングが特徴。2017年W杯年間4位。〈主な戦績〉・IFSCボルダリングワールドカップ2018マイリンゲン1位、モスクワ/重慶/泰安/八王子/ベイル2位・IFSCボルダリングワールドカップ2017ナビムンバイ2位、ベイル/八王子/南京/マイリンゲン3位東京オリンピックの追加競技に決まったスポーツクライミング。初のメダルは誰の手に渡るのだろうか。日本の注目選手、海外の強豪選手を紹介!楢崎智亜Tomoa Narasaki1996年生まれ、21歳。TEAM au。2016年、IFSCスポーツクライミング世界選手権のボルダリング男子で日本人初優勝。驚異的な身体能力を生かしたダイナミックな登りが特徴。2 0 1 7年W杯年間2位。弟の明智も日本代表。〈主な戦績〉・IFSCボルダリングワールドカップ2018モスクワ1位、マイリンゲン/八王子2位、ベイル3位・IFSCクライミング・世界選手権パリ2 0 1 61位(ボルダリング)杉本怜Rei Sugimoto1991年生まれ、26歳。北海道山岳連盟。ユース時代はリードで数々のタイトルを獲得したが、2009年ボルダリングジャパンカップの3位入賞を機にボルダリングへ本格転向。2017年W杯年間6位。〈主な戦績〉・IFSCボルダリングワールドカップ2018ベイル1位、八王子3位、泰安4位・IFSCボルダリングワールドカップ2013ミュンヘン1位伊藤ふたばFutaba Ito2002年生まれ、16歳。TEAM au。ボルダリングジャパンカップでは、史上最年少の14歳で優勝。ユース世代で最も注目されている選手。2018年春からワールドカップに参戦。〈主な戦績〉・第12回ボルダリング・ジャパンカップ20171位・IFSC世界ユース選手権インスブルック2 0 1 71位(ボルダリング)、3位(コンバインド、リード)原田海Kai Harada1999年生まれ、19歳。神奈川大学。小学5年でクライミングを始め、高校2年生の2015年、IFSC世界ユース選手権アルコで2位。若手クライマーの注目選手の一人。2017年W杯年間16位。〈主な戦績〉・IFSCボルダリングワールドカップ2017重慶5位・IFSCクライミングアジアユース選手権2 0 1 61位(ボルダリング)海外の強豪選手エカテリーナ・キプリーアノワ(21歳・ロシア)アルマ・ベストファーター(20歳・ドイツ)スターシャ・ゲージョ日本山岳・スポーツクライミング協会尾形さんが語る東京オリンピックスポーツクライミングがオリンピック追加競技種目に選ばれてから初めてのオリンピック。しかも開催地が東京。ナショナルフェデレーションである日本山岳・スポーツクライミング協会としては、なんとしてでも成功へ導かなければとプレッシャーを感じています。スポーツクライミングの魅力は、なんといっても垂直方向のパフォーマンスです。15メートルというビルの5階に当たる高さまで登るスピードを競ったり、前傾したルーフを手と足だけで登ったり。従来のオリンピック競技にはない、エキサイティングな魅力が詰まっています。世界から見てもレベルの高い日本は、ユースからジュニア、シニアまで選手の層が厚いのが特徴です。その分、男女各2名という選手枠は少なすぎると言わざるをえません。東京オリンピックでのスポーツクライミングは、「ボルダリング」「リード」「スピード」の3種の競技を一人の選手がこなす複合種目で行われます。そのため、どれか1種だけが優れていても、メダルを獲得することは難しいでしょう。代表争いは熾烈なものになることが予想されます。(20歳・セルビア)ガブリエーレ・モローニ(30歳・イタリア)アレクセイ・ルブツォフ(29歳・ロシア)チョン・ジョンウォン(22歳・韓国)よしお尾形好雄さん日本山岳・スポーツクライミング協会専務理事■オリンピック競技について[スピード]高さ15メートル、95度に前傾した壁をどれだけ速く登れるか、2人の選手がタイムを競う。ホールドの配置は決まっており、選手たちは安全確保のためのロープを装着して登る。優勝タイムは男子で5?6秒、女子で7?8秒。[ボルダリング]高さ4メートル程度の壁に設定されたコース(課題)を、制限時間内にいくつ登れるかを競う。選手は事前に練習ができない中で、自分でルートを考えながら登り、トップのホールドを両手で保持することができれば完登。完登数が同じ場合は、トライ数が少ないほうが上位となる。[リード]6分の制限時間内に高さ15メートル以上の壁のどの地点まで登れるかを競う。選手は安全のため、ロープのつながったハーネスを付け、クイックドロー(ロープを引っ掛ける器具)に掛けながら登る。完登した選手が複数、あるいは同じ位置まで登った選手が複数いる場合は、タイムのよい選手が上位となる。以上の3種目の複合種目として実施される。配点などは未定だが、3日間かけてスピード、ボルダリング、リードの順に予選をし、上位6選手が4日目の決勝戦に進み、1日ですべての種目が行われる。5Sport ClimbingOSJ freestyle express vol.51