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概要

OSJ-vol55

FORUMアウトドアスポ―ツに関するニュースをご紹介します。東京五輪選考レースマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)って何?マラソンでメダルを獲得する――。2020年東京五輪に向け、マラソン界再起をかけたチャレンジとして、日本陸連は2017年夏から新たな選考方法を実施しています。その名も「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」。選手のこれまでの実績と課題を基に、オリンピックに向けた戦力強化とリンクした選考方法になっています。2017年夏から始まっているのが、「マラソングランドチャンピオンシップシリーズ(MGCシリーズ)」。その実績から、2019年9月15日(日)に、明治神宮外苑をスタート地点として都内で開催される「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で2枠が決定。さらに2019年冬から2020年春にかけて、「マラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジ(MGCファイナルチャレンジ)」で1枠を決定していきます。男子3大会(福岡国際マラソン、東京マラソン、びわ湖毎日マラソン)、女子3大会(さいたま国際マラソン、大阪国際女子マラソン、名古屋ウィメンズマラソン)を対象に、もっとも速いタイムを出した選手1人が代表に内定します。MGCへの出場権を獲得しているのは男子34選手、女子15選手。男子は2時間5分50秒の記録を持つ大迫傑選手、2018年東京マラソンで日本人1位になった設楽悠太選手、今年プロランナーに転向した川内優輝選手、2018年福岡国際マラソンで14年ぶりの日本人優勝を果たした服部勇馬選手、2019年東京マラソンで日本人1位になった堀尾謙介選手など注目選手がずらり。箱根駅伝で一躍脚光を浴びた神野大地選手らも名を連ねます。女子は、日本歴代4位の2時間21分36秒の自己ベストを持つ安藤友香選手や、名古屋ウィメンズマラソン2018日本人1位の関根花観選手らが獲得しています。(文/OSJ編集部)マラソングランドチャンピオンシップシリーズ2017-2018シーズン、2018-2019シーズン男子5大会○北海道マラソン○福岡国際マラソン○別府大分毎日マラソン○東京マラソン○びわ湖毎日マラソンマラソングランドチャンピオンシップ2019年9月以降男女各2枠決定女子4大会○北海道マラソン○さいたま国際マラソン○大阪国際マラソン○名古屋ウィメンズマラソン東京オリンピックワイルドカード2017年8月1日~2019年4月30日国際陸連公認大会などマラソングランドチャンピオンシップファイナルステージ2019年冬~2020年春男女各1枠決定(※)男子3大会○福岡国際マラソン○東京マラソン○びわ湖毎日マラソン2020年8月女子3大会○さいたま国際マラソン○大阪国際マラソン○名古屋ウィメンズマラソンレジェンド鏑木毅選手も参戦今年のUTMB Rの日本人有力選手を占う!世界最高峰のウルトラトレイルレースU T M B R(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)は、フランス・シャモニーをスタートし、モンブラン山塊をフランス、イタリア、スイスの3ヵ国を横断しながら周回する、総距離約171km、累計標高差約10300m、制限時間46時間30分の壮大なレースだ。今年は8月26日(月)から9月1日(日)にかけて開催される。絶大な人気を誇るこのレースには、日本からも多くの選手が参加。そこで、上位入賞が期待される注目の日本人選手を、オンラインメディア「DogsorCaravan.com」主宰の岩佐幸一氏にズバリ、予想をしてもらった。「1 7 1 km Rですが、のU T男子MはB大瀬和文、小原将寿、土井陵の3人に注目しています。大瀬選手は2月に香港で開催された「The 9Dragons Ultra」、同じく香港・ランタウ島で開催された「TransLantau100km」、3月のクロアチアの「100 mile of Istria」と、それぞれのレースで優勝しています。小原選手は4月末に行われた日本最高峰のウルトラトレイルレース、U T M F(ウルトラトレイル・マウントフジ)で日本人最高位の4位に入りました。土井選手はかつてUTMB Rで11位に入った経験があり、今年のUTMFでは総合8位に入っています。その他、小島弘道選手、奥宮俊祐選手、木幡帝珠選手にも注目したいところ。女子は高島由佳子選手、村井絢子選手がエントリーしています。また、UTMB R以外のカテゴリーに出場する日本人選手にも注目です。なかでもOCC R(約56km)に出場する上田瑠偉選手、吉住友里選手の2人はトップ5に入る可能性が十分あります」(岩佐氏)さらに、もうひとつの目玉が、2009年、40歳の時にUTMB Rで3位に入ったプロトレイルランナー鏑木毅選手が50歳で再び参戦すること。「原点に戻ったチャレンジ」と話す鏑木選手がこの夏、UTMB Rでどんな走りを見せるのか。こちらも楽しみだ。(文/高橋寿子)【UTMB R各カテゴリー】最長距離のUTMB Rのほかに、距離に応じたさまざまなカテゴリーがあります。○UTMB R(L'Ultra-trail du Mont-Blanc)約171 km累計標高差約10300m制限時間46時間30分○CCC R(Courmayour-Chanpex-Chamonix)約101km累積標高差約6100m制限時間26時間30分○TDS R(Sur Les Traces des Ducs de Savoie)約145km累積標高差約9100m制限時間42時間○OCC R(Orsieres - Champex - Chamonix)約56km累積標高差約3500m制限時間14時間【注目の日本人エリート選手】(敬称略)○UTMB R鏑木毅、大瀬和文、土井陵、小原将寿、原良和、奥宮俊祐、井原知一、田中裕康、小島弘道、木幡帝珠、高島由佳子、村井絢子○CCC R長田豪史、松永紘明○TDS R三浦裕一、杉本愉、八木慶太、星野由香理、黒田清美○OCC R上田瑠偉、吉住友里、福島舞大瀬和文選手今、ノリにのっている大瀬和文選手。パワーバーサポートアスリートで、王滝村地域おこし協力隊の一員でもある。土井陵選手コンプレスポーツサポートアスリートの土井陵選手。4月に行われたUTMFでは、雨や雪までも降った厳しい気象条件の中でもコンスタントな走りを見せた。小原将寿選手今年のUTMFで日本人最高位の4位に入った小原将寿選手。UTMFでの激走をUTMBでも見せられるか。山に学び、山を愛す!OSJ編集部おすすめの2冊『穂高小屋番レスキュー日記』(宮田八郎著、山と溪谷社)穂高の山小屋に暮らし遭難救助隊員として活躍しながらも、2018年4月に海難事故で不慮の死を遂げてしまった著者。漫画『岳』に登場する小屋番「宮川三郎」のモデルにもなり、穂高の遭難救助に欠かすことのできない人物として知られる。「山で死んではいけない」というメッセージを登山者に届けようと書き残していた、山岳レスキューの実態。現場からの貴重な声がまとまった一冊だ。山を愛する者への、厳しくも温かいメッセージがつまっている。『NORTH北へ―アパラチアン・トレイルを踏破して見つけた僕の道』(スコット・ジュレク著,栗木さつき訳、NHK出版)4 0代で壁に突き当たったウルトラランナー界の王者スコット・ジュレク。彼が復活をかけて挑戦したのは、全米No.1トレイル、アパラチアン・トレイル(3500km)で最速踏破記録を樹立することだった。襲いくる脚の激痛、孤独感、幻覚。神秘的で荘厳な原生自然との闘い。それでも走り続ける本当の理由は何なのか。46日8時間7分にわたる、激闘を描いた極限のドラマ。日本語版解説者は、探検家の角幡唯介氏。OSJ freestyle express vol.55 OSJ Square 16