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概要

OSJ-vol57

OSJ freestyle express vol.573 OSJ Proposal提議OUTDOOR SPORTS JAPAN2018年秋、韓国で開催された「アイアンマン・グレ」(スイム3 . 8km、バイク180km、ラン42 km)に参加しました。レースを終えてほっとしていた翌日、事件は起きました。ホテルの浴槽で転倒し、背中を強打してしまったのです。現地の救急病院では打撲という診断でしたが、帰国してからもあまりにも痛くて病院へ。その結果、背中の肋骨が4本折れていたと判明し、唖然としました。寝起きが苦痛で、くしゃみや咳に怯える日々が続いていましたが、足は元気だったのでコルセットをギュッと巻き、自宅のローラー台(自転車と組み合わせて使用するトレーニング機器)トレーニングで体力維持を図ろうと毎日45分ペダルを回す日々でした。怪我から2カ月経ち、ようやく走れそうな状態に!2カ月まったく走っていなかったのですが、長野県で開催された斑尾トレイルレース50kmにいきなり参戦することにしました。すると、結果は5時間48分で総合27位。2カ月ノーランだったとしても、ローラー台で体力維持ができていれば、今まで行ってきたトレーニングの蓄積によって走力を維持することができるのだと感じました。しかし、困難は続きます。斑尾トレイルレースの1週間後。今度はゴルフプレー中に、激しい肉離れを起こしてしまいました。突然の激痛は、まるで後ろからゴルフボールが飛んできてふくらはぎに直撃したかと思ったほど。2ホール目であえなく病院行きになってしまいました。怪我から2週間経ち松葉杖がなくても歩けるようになり、筋トレを開始。ふくらはぎ以外の部位を徹底的に鍛えました。1カ月後には水泳とローラー台トレーニングを再開。ふくらはぎに負担をかけないよう、走る以外のトレーニング積み重ねていきました。そして2019年を迎えた1月2日、2カ月振りのランニングを試みました。走る以外のトレーニングのおかげで、約30kmのランニングも楽しく終えることができました。その3日後の1月5日は香港で開催される115kmのトレイルレースです。さすがに参加するのに戸惑いはありましたが、もしものことがあったらリタイヤしようと参戦することに。幸いにも肉離れの再発はなく、レース中のトラブルにも見舞われず、結果は18時間34分で総合8位(46?59歳の部1位)。満足のいく結果を残すことができました。歳を重ねるごとにトレーニング量の低下、筋肉の質や心肺機能などが衰えてきます。けれどトレーニング量からトレーニングの質にこだわり、筋力トレーニングやインナーマッスルを鍛えることで体力は維持することができます。また水泳や自転車を取り入れることで、身体への負担をかけない高負荷トレーニングで心肺機能を鍛えることができます。2020年は57歳を迎えますが、まだまだ進化できると信じ、日々楽しくトレーニングに励みたいと思います。OSJ編集長滝川次郎怪我にも負けず